事例別のマンション売却問題
人に貸しているマンションを売ることは出来るの? 「追い出すのが大変です!!編」

賃貸中のマンションを売るのは問題ないの!?
僕は、マンションをライオンに貸すことで大失敗をしてしまったんだな…
でも、マンションを貸した相手がライオンじゃなくても、賃貸中のマンションを売るというのはデメリットもあったりするんだ。
賃貸中のままだと、マンションの売値が低くなりがちだったり、出て行ってもらおうとしてもそれは簡単に出来なかったりというデメリットがあるんだよね。
というわけで、今回は人に貸しているマンションを売るときの問題について解説していくから、同じようにマンションを売ろうとしている人はぜひチェックしてみて欲しいんだな。
このページではこんなことを解説しています!
☑人に貸しているマンションでも売ることは出来る
☑売るのに入居者の承諾を得る必要は無い
☑売却価格が高くなるのは、基本的には人に貸していない空き室のときになる
☑空き室にするために、入居者に強制的に出て行ってもらう方法は無いけど、話し合いで何とかなる場合もある
☑人に貸している場合は、投資対象の物件になるから購入者も内覧無しで購入する
☑敷金は買主に引き継がれるから自分が入居者に返金する必要は無い
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人に貸しているマンションを売るときの問題について分かりやすく解説
Q.人に貸した状態(=賃貸中)のままマンションを売ることは出来るの?
A.人に貸した状態でも問題無く売ることが出来る。

マンションを人に貸している人というのは、何も投資目的だけじゃなくて、マンションを買ったものの、転勤などで一時的に人に貸しているような場合もあると思うんだな。
「人に貸している」と言っても色々なケースが考えられるよね。
そして、そんな人に貸している状態のときにマンションを売りたくなることも当然あり得るんだ。
・投資目的なら、思ったような収益を上げられないという時。
・転勤で一時的に貸すはずが、予定が変わってマンションを売りたくなった時。
などなど、色々な事情でマンションを手放す決心をすることはあると思うんだ。
一般の人なら転勤で貸していたマンションを売るというケースが一番多いかもね。
こういった人に貸している状態のマンションを売ることに関しては、何の問題も無いんだな!
Q.今現在、マンションに住んでいる入居者(賃借人)から売却することの許可を得る必要も無いの?
A.必要無い。ただし、知り合いに貸している場合は一言くらいは言っておくのをおすすめする。

売ろうとしているマンションの部屋が自分の所有物だとしても、現実にそこに住んでいる人がいる場合は、その入居者の意向を聞く必要がありそうな気もするところなんだ。
いくら入居者として、今現在マンションに住んでいるとしても、マンションを売る売らないに口出しは出来ないんだな。
とはいえ、「許可を得る必要が無い」というのはあくまでも法律的な話になるんだ。
例えば、転勤などを理由としてマンションを知り合いに貸しているという場合もあるよね。そういうときは、知り合いであれば一言くらいは言っておかないと、いきなり自分の住んでいるマンションのオーナーが変わると驚いてしまうのが普通だよね。
知り合いとの関係性にもよると思うけど、マンションを貸している知り合いには事前に伝えた上で売却活動を始めることをおすすめするよ。
Q.マンションを人に貸したまま売る場合と、空き室で売るのはどちらが高く売れるの?
A.空き室で居住用マンションとして売り出したほうが高く売れる可能性が高い。

マンションを人に貸している場合に気になることとして、人に貸したまま売る場合と、空き室で売る場合のどちらが高く売れるのか?という部分があるんだ。
人に貸しているということは、毎月家賃収入を得ることが出来るわけだし、高く売れる気もしてしまうけど…
実は、人に貸していなくて空き家となっているほうがマンションは高く売れることが多いんだな。
なぜかというと、人に貸しているマンションと貸していないマンションは、そもそもの売り出し方が違うからなんだ。
●人に貸しているマンション ⇒
収益を得るための投資物件としてのマンション
●人に貸していないマンション ⇒
購入者が自分で住むための居住用マンション
以上のように、仮に貸している人が知り合いなどで軽い気持ちで貸しているとしても、そのマンションは収益を得ることが目的の投資用マンションとなってしまうんだ。
投資用マンションというのは、マンションを購入することでどの程度の収益を得られるのかをシビアに見られることになるんだよね。投資用マンションを高めに売り出したところで、収益が悪くなればそのマンションを買う人なんている訳が無いよね。
それに対して、購入者が自分で住むための居住用マンションであれば、どんな価格であっても欲しいと思う人がいれば、買い手は付くんだな。
居住用マンションであれば、最初は高めに売り出して買う人がいればラッキー♪という売却戦略を取ることだって出来るんだよね。
というわけで、人に貸しているマンションは基本的には居住用としてマンションを売る場合よりも、売値は安くなることが多くなるという訳なんだ。
これも知っておこう!
今現在、マンションを賃貸中で人に貸している状態だとしても、不動産会社に査定してもらうときに次の2パターンで査定額を出してもらうことも可能なんだよ。
①賃貸中のまま売る場合の査定額
②空き室になってから売る場合の査定額
査定申し込み時に備考欄などに、2パターンの査定額を知りたいと伝えておけば、不動産会社も2パターンの査定額をきちんと出してくれるはずだから(逆に言えば出してくれないところは対応が悪いところなので、売却依頼をするときに排除すればOK)、その2パターンの査定額を比較して、どういった方針で売却するのかを決めるといいんだよ。不動産会社の担当者によっては、入居者に出て行ってもらいたい場合の相談にも乗ってくれたりもするんだ。
Q.売却価格が安くなるくらいなら、入居者に出て行ってもらいたいんだけど、出て行かせることは出来る?
A.強制的に出ていかせる方法は無い。

マンションを人に貸している状態では、売却価格は安くなる可能性が高いんだな。
では、マンションに入居している人に出て行ってもらって、高く売ろうとしたいところだけど、これは基本的には出来ないんだよね…
マンションの貸し借りというのは、基本的にはマンションを借りている側が圧倒的に強いということは理解しておく必要があるんだ。
借り手の側は法律で手厚く守られているから、貸し手側の都合で簡単に追い出すなんてことは出来ないんだね。
というわけで、マンションを高く売りたいという理由で、マンションの入居者を強制的に追い出す方法は無いということになるんだな。
Q.追い出す方法は無いって言うけど、賃貸契約の更新を拒否したり、契約解除の通知をすればいいんじゃないの?
A.賃貸契約の更新拒否も、契約解除も正当な理由が無いと認められない。
マンションの賃貸契約をするときは、普通は契約期間を定めて、それが自動で更新される形になっているのが一般的なんだな。
それを利用して、「それじゃ更新を拒否すればいいじゃん!」と考える人もいるかもしれないけど、賃貸契約の更新拒否は正当な理由(正当事由)が無い限りは出来ないんだよね。そして、契約解除をするのも同様なんだよ。
注意が必要なのが、これは例え契約書に何て書いてあったとしても関係が無いという点なんだ。
例えば、契約書に「貸主は理由を明示しないで更新を拒否できるものとする。」などと書いてあったとしても、それはまったく意味が無いということになるんだよね。
今回のように更新を拒否したい理由が「マンションを高く売るため」というものであれば、更新拒否の正当な理由とされることはまず無いと思ったほうがいいんだ。
「マンションを高く売るため」というのは貸し手側の一方的な都合だもんね…
どういったケースが更新拒否をする正当な理由があるとされるのかは、かなり厳しく見られるようになっていて、建物がボロボロになってて立ち退きをしてもらわないと安全性を保証出来ないとか、本当にやむを得ない場合だけになるんだな。
Q.どんな方法でもいいから出て行ってもらう方法はないの?
A.出ていくことに合意してもらえればOKだから、話し合いを行うようにする。基本的には立退料を提示しないと合意を得ることは難しいことが多い。

これまで説明してきた通り、マンションを高く売るためという理由では、マンションの入居者に強制的に出て行ってもらうことはまず出来ないんだ。
でも、強制的な方法が無いというだけの話で、入居者と話し合って、入居者が納得した上で出ていってもらうことはまったく問題が無いんだよね。
とはいえ、入居者の側だって出ていくとなると引っ越し代も必要になるし、新しい住居の敷金・礼金なども必要になってきて経済的な負担もそれなりになってくるんだな。
そこで、話し合いの際に提示されることが多いのが、立退料となるんだよね。
立退料をいくらくらい提示するのかは絶対的な相場というものは無くて、入居者が出ていくのに納得する金額であればいくらでもOKなんだな。
ただし、基本的には入居者が転居するのにマイナスが出ない程度の金額を出すのが無難なところになるんだ。具体的には家賃の6~12カ月分程度の立退料を出すことになるのが多いんだな。
出て行ってもらう交渉をするときは、最初から自分が出せるマックスを提示するんじゃなくて、最初は多少少なめを提示して様子を伺ってみるのをおすすめするよ。
例えば、家賃12カ月分を出せるとしても、最初は家賃6カ月分を提示するなどして、難色を示されたときは上乗せするという交渉が出来るんだ。
他にも以下のようなパターンでの提示方法があるから参考にしてみて!
☑退去までの家賃は無料+敷金は全額返金
☑引越し代、新しい住居の敷金・礼金の実費を全額負担
現実には、賃貸の仲介をしている不動産会社が間に入ってくれることになって、ほとんどが書面でやり取りをする程度になると思うから、そこまで構える必要は無いんだよ。
少しでも高く売りたいという場合は、以上を参考にして出て行ってもらうことが可能かどうかを打診してみるのをおすすめするよ。立退料が多すぎると、高く売れるとしても意味が無い場合も出てくると思うから、そのあたりも考慮して考えるようにして欲しいんだな。
これも知っておこう!
ここまで説明してきたとおり、借り手側が強く守られることになっているのが日本の法律になるんだ。ところが、マンションを貸すときにある契約をしていると、簡単に契約を終わらすことが出来るんだ。
その契約方法というのが”定期借家契約”というものなんだ。定期借家契約でマンションを貸していれば、事前に決めていた期間でマンションから出て行ってもらうことが出来るようになるんだな。
注意点としては、貸し手側に有利な契約になる分、普通の賃貸契約の場合よりも家賃を低くしないと借り手が見つからない可能性があるということになるんだ。
借り手を見つけづらくなるというデメリットはあるけど、将来的にマンションを売るかもしれない場合だけじゃなく、将来的にマンションにもう一度住もうと思っている場合にも有効に使える契約方法になるんだな。
Q.人に貸したまま売る場合は、内覧への協力を入居者にお願いするの?
A.入居者がいる場合は、基本的には内覧無しで購入を決めてもらう。
マンションを人に貸している場合は、内覧をどうするのかが気になる人もいると思うんだ。
でも、入居者がいるマンションというのは投資物件として売られることになるから、投資物件を購入する人は内覧出来ないことは承知の上で、購入を決めるのが普通なんだよね。
というわけで、入居者にわざわざ内覧への協力をお願いする必要も無いし、買主側だってそんなことは要求してこないことがほとんどと考えていいんだ。
Q.入居者から預かっている敷金は入居者に返すの?
A.マンションを買ってくれた人が返す義務を引き継ぐから返す必要は無い。

マンションを貸した時に、入居者から敷金をもらっている場合は、この敷金はマンションを買ってくれた人が引き継ぐことになるんだ。
わざわざ敷金を入居者に返すなんて手順は必要ないんだよね。
引き継ぎの方法としては、敷金だけを買主に渡す必要も無くて、通常は売買代金から敷金分を差し引くか、売買代金に最初から含まれているものとすることが多いんだな。
まとめ
というわけで、ここまで人に貸しているマンションを売る場合についての解説をしてきたんだな。
くまった君が、何度も説明したとおり、基本的には人に貸している状態だとマンションの売却価格は低くなってしまうというのが、最大のデメリットとなる部分になるんだよ。
これを防ぐ完璧な方法というのは、無いんだけど交渉次第で解決できるかもしれないから、一度ダメ元でも退去交渉をしてみるのもアリだと思うんだな。
ここまで読んだ上で、「よしっ!貸しているマンションを売るぞ!」とか「取りあえず、どれくらいで売れるのか知りたい!」と思った人は、僕がおすすめする査定サービスを利用するところからスタートするいいよ。
マンションの売却活動の第一歩はマンション査定から始まるってことだね♪
貸しているマンションが無事売れて、問題が解決することを祈ってるよ!
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